自作小説第3部「Terminate」(全3部)
2006年7月28日 自作小説
話し合いの場にはどちらの領土でもない場所という事で復活したトレイリアが選ばれた。その話し合いの場には、各地の主な代表者たちである、ケルド大将軍、ムルタニ、ローズコット、アトランティスの王、シヴィエルンなどが参加した。他にも、テフェリー、フレイアリーズ、カローナ、セラなどのこの戦争に興味を示した数名のプレインズウォーカーも参加した。(1)
話し合いは数ヶ月に渡って行われ、その間に出た有望な意見については全世界の国民に投票を行ったりなどのことをしていた。この間もちろん世界には久しぶりの平和な時間が流れていた。そして長い長い話し合いが終わったが、結局これといった結論は出なかった。かといって戦争に戻ってもまた前と同じ繰り返しになる事は皆が認識していたので、最終的に「概念学」という学問を設置し、この学問の中で物事を根本的に徹底的に理解する方法を探し、それを使って対立問題を解決しよう、という事で国民投票が行われ、可決された。ちなみに「概念学」とは、生き物同士の争いごとを解決することを目的として物事を論理的、概念的に処理していく事を目標としたため、「哲学」とは若干異なる分野であることから、こう名付けられた。「仮にこの世のすべての争い事をとりやめる事が出来たなら、世界の流れは間違いなく円滑になる」という点では地上側もアトランティス側も意見が一致したため、ここを徹底的に分析し尽くしていくのは両者にとって全く違和感のない結論であった。争い事が収まった後にまだ物事の分析を続けるかそこでやめるかでは相変わらず対立していたのだが。(2)
そして数年の月日が流れ、概念学もそこそこ発達し、ウィザードなどの学校で「魔法術」「魔法史」「数学」「国語」等と並んで「概念学」も必須科目として取り入れられるようになった。その甲斐あって、世界中の事件らしい事件は目に見えて減ってきていた。この辺りでアトランティスと地上の「一時休戦」となっていた状態が完全に「終戦」へと移り変わった。この戦争は後に「ドミナリアの思想戦争」としてドミニア中で語り継がれる事となった。そして発達した概念学は様々な問題を解決する有効な方法として、主にプレインズウォーカー達を通してドミナリアのみならず他の様々な世界にも広まっていった。(3)
そしてその頃、ドミナリアの思想戦争によって失われた多くの命が世界中で悔やまれるようになってきていた。が、シヴィエルンがトレイリアにイルシュがやってきた際に「マーフォーク達があまりにもこの世の真理について考え尽くしていたため、ドミナリアの世界全体が深層意識の中でその影響を受け、似たような考え方を持っていたベナリア帝国が復活してしまった」と言っていた事を思い出し、世界中の民で「思想戦争によって失われた命よ、ドミナリアの世界に戻れ」と願えばそうなるのではないかと思いつき、これを世界中に提案した。そして世界中がこの提案通りにしばらくの期間それを望んでいると、シヴィエルンの提案通り、ドミナリアの思想戦争によって失われたすべての命が見事に復活したのである。この事実に世界中が喜びの声を上げたと同時に、「ドミナリアの思想戦争」は彼等の世界にとって完全に汚点ではなくなった。むしろドミナリアの思想戦争は世界中が成長するための過程となったのだ。(4)
そしてその後長い期間ドミナリアでは大体どこも平和な状態が続き、マーフォーク達はそれでも相変わらず物事の分析を続けていたが、戦争を一度経験した後だったためか地上の者達はこの事を脅威となるとは考えなかった。そしてマーフォーク達の間ではドミナリアの思想戦争の名残で「我々は一体何のために存在するのか」というような事を究極に考えていく学問を「概念学」と今でも呼んでいる。(5)
話し合いは数ヶ月に渡って行われ、その間に出た有望な意見については全世界の国民に投票を行ったりなどのことをしていた。この間もちろん世界には久しぶりの平和な時間が流れていた。そして長い長い話し合いが終わったが、結局これといった結論は出なかった。かといって戦争に戻ってもまた前と同じ繰り返しになる事は皆が認識していたので、最終的に「概念学」という学問を設置し、この学問の中で物事を根本的に徹底的に理解する方法を探し、それを使って対立問題を解決しよう、という事で国民投票が行われ、可決された。ちなみに「概念学」とは、生き物同士の争いごとを解決することを目的として物事を論理的、概念的に処理していく事を目標としたため、「哲学」とは若干異なる分野であることから、こう名付けられた。「仮にこの世のすべての争い事をとりやめる事が出来たなら、世界の流れは間違いなく円滑になる」という点では地上側もアトランティス側も意見が一致したため、ここを徹底的に分析し尽くしていくのは両者にとって全く違和感のない結論であった。争い事が収まった後にまだ物事の分析を続けるかそこでやめるかでは相変わらず対立していたのだが。(2)
そして数年の月日が流れ、概念学もそこそこ発達し、ウィザードなどの学校で「魔法術」「魔法史」「数学」「国語」等と並んで「概念学」も必須科目として取り入れられるようになった。その甲斐あって、世界中の事件らしい事件は目に見えて減ってきていた。この辺りでアトランティスと地上の「一時休戦」となっていた状態が完全に「終戦」へと移り変わった。この戦争は後に「ドミナリアの思想戦争」としてドミニア中で語り継がれる事となった。そして発達した概念学は様々な問題を解決する有効な方法として、主にプレインズウォーカー達を通してドミナリアのみならず他の様々な世界にも広まっていった。(3)
そしてその頃、ドミナリアの思想戦争によって失われた多くの命が世界中で悔やまれるようになってきていた。が、シヴィエルンがトレイリアにイルシュがやってきた際に「マーフォーク達があまりにもこの世の真理について考え尽くしていたため、ドミナリアの世界全体が深層意識の中でその影響を受け、似たような考え方を持っていたベナリア帝国が復活してしまった」と言っていた事を思い出し、世界中の民で「思想戦争によって失われた命よ、ドミナリアの世界に戻れ」と願えばそうなるのではないかと思いつき、これを世界中に提案した。そして世界中がこの提案通りにしばらくの期間それを望んでいると、シヴィエルンの提案通り、ドミナリアの思想戦争によって失われたすべての命が見事に復活したのである。この事実に世界中が喜びの声を上げたと同時に、「ドミナリアの思想戦争」は彼等の世界にとって完全に汚点ではなくなった。むしろドミナリアの思想戦争は世界中が成長するための過程となったのだ。(4)
そしてその後長い期間ドミナリアでは大体どこも平和な状態が続き、マーフォーク達はそれでも相変わらず物事の分析を続けていたが、戦争を一度経験した後だったためか地上の者達はこの事を脅威となるとは考えなかった。そしてマーフォーク達の間ではドミナリアの思想戦争の名残で「我々は一体何のために存在するのか」というような事を究極に考えていく学問を「概念学」と今でも呼んでいる。(5)
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