ビバアブソル オリジナルストーリー
2006年10月21日 自作小説勝手に妄想で色んなストーリーを考えてみました。
※これらは全て僕が考えたもので、実在のポケモンのゲームとは一切関係ありません。
カセット名「ホワイトクロウ」。
最終的に出てくる伝説のポケモンは、色違いのアブソル。(そのアブソルはゲット出来ない)
出てくる場所は「いつかのつめあと」。
そのアブソルを倒すと、世界の異常気象がすべて収まって、アイテム「わざわいのたま」をゲットできる。
そしてチャンピオンロードへ行く。
アブソルはわざわいポケモンで、タイプが「あく」。
なのにも関わらず「こうげき」が高くて「とくこう」が低いのには、訳があった。
アブソルは本来、自然を操る物凄いパワーを持つポケモンだった。
が、人間が環境破壊を進めてしまったため、自然界のエネルギーのバランスが崩れ、その影響でアブソルは自然を操れなくなってしまった。ので、長い年月をかけて自然の力に頼らず自分で生きていける方向へと変化した。だから、とくこうが低くなった。そしてその代わりに自分を野生のポケモンから守るために、こうげきが高くなった。
が、ポケモンの世界には、ごく稀に「色違い」が存在する。
そしてアブソルが「色違い」になると、色違いになった影響でアブソルの体に突然変異が起こり、自然の災害を思うがままに操っていた頃の能力に戻れる。
しかし、それだけでは完全には戻れない。
その色違いのアブソルに「わざわいのたま」を持たせると、完全に元の能力を持った真のアブソルに戻れる。
「いつかのつめあと」の草むらには、通常通り2〜3種類のポケモンが普通に出現する。
そこでは、低い確率(例えばサファリゾーンでケンタロスが出るぐらいの確率)で「色違い」のアブソルが出てくる。(つまり、普通のポケモンの色違いが出る確率よりは格段に高い、という事)
普通のアブソルは「こうげき」が高く、「とくこう」が低めだが、そこで出てくる色違いのアブソルはそれが逆になっていて、「とくこう」が高く、「こうげき」が低め。
色違いのアブソルも普通のアブソルも覚える技は全く同じだが、「わざわいのたま」を色違いのアブソルに持たせて育てると、覚える技が全く変わる。
「わざわいのたま」を持たせなかった場合のアブソル
Lv--: ひっかく
Lv05: にらみつける
Lv09: ちょうはつ
Lv13: でんこうせっか
Lv17: かまいたち
Lv21: かみつく
Lv26: つるぎのまい
Lv31: かげぶんしん
Lv36: きりさく
Lv41: みらいよち
Lv46: ほろびのうた
「わざわいのたま」を持たせた場合の色違いのアブソル
Lv--: めいそう
Lv05: かみつく
Lv09: こなゆき
Lv13: こごえるかぜ
Lv17: すなあらし
Lv21: たつまき
Lv26: うずしお
Lv31: じしん
Lv36: かみなり
Lv41: ふぶき
Lv46: じわれ
Lv52: はめつのねがい
Lv58: せいれいのまい
Lv59: れつさきじん
Lv60: マインドショック
Lv61: ミスフォーチュン
(技の説明)
「せいれいのまい」
タイプ:ドラゴン
威力:―
命中:―
わざPP:20
効果:自分の「とくこう」を2段階上げる。
「れつさきじん」
タイプ:ノーマル
威力:100
命中:―
わざPP:20
効果:必中・2割の確率で相手をひるませる
「マインドショック」
タイプ:エスパー
威力:120
命中:85
わざPP:10
効果:1割の確率で相手を混乱させる
「ミスフォーチュン」
タイプ:あく
威力:120
命中:90
わざPP:10
効果:1割の確率で相手のすべてのパラメータを1段階下げる
「わざわいのたま」
説明:しぜんかいの エネルギーが しゅうそくされた たま。
アブソルに 持たせると つよくなる。
効果:アブソルに持たせると、覚える技が変わる。
アブソルに持たせると、一部の技(下記参照)がアブソルに全く当たらなくなり(「あられ」「すなあらし」「しろいきり」「くろいきり」の場合はその技自体を打ち消す)、逆にそれらの技をアブソルが使う場合にはその技の威力と命中率が1.5倍になる。
ポケモンに持たせると、相手の「ねがいごと」を無効化する。
わざわいのたまをアブソルが持ったとき、影響のある技:「だくりゅう」「ふんか」「かみなり」「ふぶき」「たつまき」「あられ」「すなあらし」「いわなだれ」「うずしお」「こごえるかぜ」「こなゆき」「じしん」「しろいきり」「くろいきり」「じわれ」
要は自然災害っぽい技全般。
ちなみに上記の技のうちアブソルが直接覚える事ができないものは、ある場所に行くと色違いのアブソルのみ覚える事ができる。
※これらは全て僕が考えたもので、実在のポケモンのゲームとは一切関係ありません。
カセット名「ホワイトクロウ」。
最終的に出てくる伝説のポケモンは、色違いのアブソル。(そのアブソルはゲット出来ない)
出てくる場所は「いつかのつめあと」。
そのアブソルを倒すと、世界の異常気象がすべて収まって、アイテム「わざわいのたま」をゲットできる。
そしてチャンピオンロードへ行く。
アブソルはわざわいポケモンで、タイプが「あく」。
なのにも関わらず「こうげき」が高くて「とくこう」が低いのには、訳があった。
アブソルは本来、自然を操る物凄いパワーを持つポケモンだった。
が、人間が環境破壊を進めてしまったため、自然界のエネルギーのバランスが崩れ、その影響でアブソルは自然を操れなくなってしまった。ので、長い年月をかけて自然の力に頼らず自分で生きていける方向へと変化した。だから、とくこうが低くなった。そしてその代わりに自分を野生のポケモンから守るために、こうげきが高くなった。
が、ポケモンの世界には、ごく稀に「色違い」が存在する。
そしてアブソルが「色違い」になると、色違いになった影響でアブソルの体に突然変異が起こり、自然の災害を思うがままに操っていた頃の能力に戻れる。
しかし、それだけでは完全には戻れない。
その色違いのアブソルに「わざわいのたま」を持たせると、完全に元の能力を持った真のアブソルに戻れる。
「いつかのつめあと」の草むらには、通常通り2〜3種類のポケモンが普通に出現する。
そこでは、低い確率(例えばサファリゾーンでケンタロスが出るぐらいの確率)で「色違い」のアブソルが出てくる。(つまり、普通のポケモンの色違いが出る確率よりは格段に高い、という事)
普通のアブソルは「こうげき」が高く、「とくこう」が低めだが、そこで出てくる色違いのアブソルはそれが逆になっていて、「とくこう」が高く、「こうげき」が低め。
色違いのアブソルも普通のアブソルも覚える技は全く同じだが、「わざわいのたま」を色違いのアブソルに持たせて育てると、覚える技が全く変わる。
「わざわいのたま」を持たせなかった場合のアブソル
Lv--: ひっかく
Lv05: にらみつける
Lv09: ちょうはつ
Lv13: でんこうせっか
Lv17: かまいたち
Lv21: かみつく
Lv26: つるぎのまい
Lv31: かげぶんしん
Lv36: きりさく
Lv41: みらいよち
Lv46: ほろびのうた
「わざわいのたま」を持たせた場合の色違いのアブソル
Lv--: めいそう
Lv05: かみつく
Lv09: こなゆき
Lv13: こごえるかぜ
Lv17: すなあらし
Lv21: たつまき
Lv26: うずしお
Lv31: じしん
Lv36: かみなり
Lv41: ふぶき
Lv46: じわれ
Lv52: はめつのねがい
Lv58: せいれいのまい
Lv59: れつさきじん
Lv60: マインドショック
Lv61: ミスフォーチュン
(技の説明)
「せいれいのまい」
タイプ:ドラゴン
威力:―
命中:―
わざPP:20
効果:自分の「とくこう」を2段階上げる。
「れつさきじん」
タイプ:ノーマル
威力:100
命中:―
わざPP:20
効果:必中・2割の確率で相手をひるませる
「マインドショック」
タイプ:エスパー
威力:120
命中:85
わざPP:10
効果:1割の確率で相手を混乱させる
「ミスフォーチュン」
タイプ:あく
威力:120
命中:90
わざPP:10
効果:1割の確率で相手のすべてのパラメータを1段階下げる
「わざわいのたま」
説明:しぜんかいの エネルギーが しゅうそくされた たま。
アブソルに 持たせると つよくなる。
効果:アブソルに持たせると、覚える技が変わる。
アブソルに持たせると、一部の技(下記参照)がアブソルに全く当たらなくなり(「あられ」「すなあらし」「しろいきり」「くろいきり」の場合はその技自体を打ち消す)、逆にそれらの技をアブソルが使う場合にはその技の威力と命中率が1.5倍になる。
ポケモンに持たせると、相手の「ねがいごと」を無効化する。
わざわいのたまをアブソルが持ったとき、影響のある技:「だくりゅう」「ふんか」「かみなり」「ふぶき」「たつまき」「あられ」「すなあらし」「いわなだれ」「うずしお」「こごえるかぜ」「こなゆき」「じしん」「しろいきり」「くろいきり」「じわれ」
要は自然災害っぽい技全般。
ちなみに上記の技のうちアブソルが直接覚える事ができないものは、ある場所に行くと色違いのアブソルのみ覚える事ができる。
「幻影の蜘蛛」
家を出る。(自分は中学生)
電車に乗る。
山に着く。
山の平原を歩いてる。普通に沢山の人がそこで遊んでる。
小屋を見つけて、そこへ行く。
途中、友人と合流。
小屋に友人2〜3人と入り、中で休む。
パッと自分のカバンの方を見ると、中ぐらいの大きさのクモが居る。
色は白。よく見ると白い着物のようなものを着ている。不気味だ。
そのクモをしばらく観察していると、急にクモが振り返る。顔は人のおばさん。
その人面グモが急に物凄い剣幕で飛び掛って襲ってくる。
目をとっさにつぶると、何ともない。目を開けると、クモはいない。
友人が自分に「どうした?」と話し掛けてくる。自分は「何でもない」と言う。
友人が外へ遊びに行こうと言う。外へ遊びに行く。
何故か外で遊んでいるのは、中学の自分のクラスの友達多数。
先生が現れ、集合をかける。自分も行く。
さっきの小屋に戻ると、そこは小屋ではなく、クラス全員の荷物置き場。
全員の着替えの場所でもあり、クラスの友達が全員集まってきて、奥の部屋で着替え始める。
そこの部屋の前の通路に、友人2人と自分が居て、話し込んでる。
急にその友人2人が狂った顔で殺し合いを始める。自分はそこから外へ逃げる。
すると別の友人達が何やらでかいイカダのようなものを運んでいる。
自分にも「お前も手伝えよ」と言ってきたので手伝う。山の平原をイカダを運びながら歩いてる。
すると、急に全身の色が金である、人型の化け物が矢を遠くから放って襲って来る。
化け物は全部で20人ぐらい。矢を放ちながら近づいて来る。顔はさまざま。
大仏の顔の奴もいる。でも全員無表情で、感情を持っていない様子。
自分に近づいて襲ってきて、「やられる!」と思い目をつぶったら何とも無い。目を開けると、その化け物はキョロキョロしている。どうやら動くものにしか反応できない様子。
自分が仲間全員にそれを大声で伝える。
仲間が全員動くのをやめ、イカダを降ろす。
すると化け物は大人しくなって、立ち去ろうとする。
が、自分の仲間が、仲間のうちの1人を急にイカダの上に乗せ、全員でまた運び始める。よく見ると、顔が普通じゃない。狂ってる。
少し遠くの方でさっきの金色の化け物が居るのが見えた。どうやら化け物が仲間を操っているようだ。
自分は怖くなってそこから逃げる。しばらく逃げてると普通の平原の風景に戻っている。普通に人々がピクニックを楽しんでいる。
その中には、何と金色の化け物も一緒に。自分の友人とサッカーをしている。
自分は何か安心して、平原を歩き続ける。だんだん意識が薄れていく。
「…おい!…○○!(←自分の名前)」みたいな声が聞こえる。
気が付くと、元の小屋の中。どうやら疲れて寝てしまっていたらしい。
起きて辺りを見渡すと、さっきの人面グモが居た。こっちを見て笑ってる。
しばらくこっちを見ていると、こっちを無視して勝手にその辺を歩き始める。
自分は怖くなって、早く小屋から出ようとして荷物をまとめる。
友人が「お前どうしたんだよ?」と聞いてくるが、無視。
小屋から急いで出ると、友人が「お前どうしたんだよ?」と何回も聞きながら、狂った顔で襲って来る。
自分は必死に逃げる。意識が薄れる。
ここで目が覚める。気が付くと自分の部屋のベットの上に居る。
どうやら全部夢だったらしい。
目覚し時計が鳴り、ちょっとビックリ。目覚ましを止める。時間を見て、慌てて出かける準備を始める。
洗面所に顔を洗いに行き、顔を洗い終わり、タオルで顔を拭く。
ふと目の前の鏡を見ると、さっきの金色の化け物が自分の後ろに突っ立ってるのが写っている!!
ビックリして振り返ると、目の前に金色の化け物の顔!
自分「ぎゃああああああああああああああああ!!!」
終わり
家を出る。(自分は中学生)
電車に乗る。
山に着く。
山の平原を歩いてる。普通に沢山の人がそこで遊んでる。
小屋を見つけて、そこへ行く。
途中、友人と合流。
小屋に友人2〜3人と入り、中で休む。
パッと自分のカバンの方を見ると、中ぐらいの大きさのクモが居る。
色は白。よく見ると白い着物のようなものを着ている。不気味だ。
そのクモをしばらく観察していると、急にクモが振り返る。顔は人のおばさん。
その人面グモが急に物凄い剣幕で飛び掛って襲ってくる。
目をとっさにつぶると、何ともない。目を開けると、クモはいない。
友人が自分に「どうした?」と話し掛けてくる。自分は「何でもない」と言う。
友人が外へ遊びに行こうと言う。外へ遊びに行く。
何故か外で遊んでいるのは、中学の自分のクラスの友達多数。
先生が現れ、集合をかける。自分も行く。
さっきの小屋に戻ると、そこは小屋ではなく、クラス全員の荷物置き場。
全員の着替えの場所でもあり、クラスの友達が全員集まってきて、奥の部屋で着替え始める。
そこの部屋の前の通路に、友人2人と自分が居て、話し込んでる。
急にその友人2人が狂った顔で殺し合いを始める。自分はそこから外へ逃げる。
すると別の友人達が何やらでかいイカダのようなものを運んでいる。
自分にも「お前も手伝えよ」と言ってきたので手伝う。山の平原をイカダを運びながら歩いてる。
すると、急に全身の色が金である、人型の化け物が矢を遠くから放って襲って来る。
化け物は全部で20人ぐらい。矢を放ちながら近づいて来る。顔はさまざま。
大仏の顔の奴もいる。でも全員無表情で、感情を持っていない様子。
自分に近づいて襲ってきて、「やられる!」と思い目をつぶったら何とも無い。目を開けると、その化け物はキョロキョロしている。どうやら動くものにしか反応できない様子。
自分が仲間全員にそれを大声で伝える。
仲間が全員動くのをやめ、イカダを降ろす。
すると化け物は大人しくなって、立ち去ろうとする。
が、自分の仲間が、仲間のうちの1人を急にイカダの上に乗せ、全員でまた運び始める。よく見ると、顔が普通じゃない。狂ってる。
少し遠くの方でさっきの金色の化け物が居るのが見えた。どうやら化け物が仲間を操っているようだ。
自分は怖くなってそこから逃げる。しばらく逃げてると普通の平原の風景に戻っている。普通に人々がピクニックを楽しんでいる。
その中には、何と金色の化け物も一緒に。自分の友人とサッカーをしている。
自分は何か安心して、平原を歩き続ける。だんだん意識が薄れていく。
「…おい!…○○!(←自分の名前)」みたいな声が聞こえる。
気が付くと、元の小屋の中。どうやら疲れて寝てしまっていたらしい。
起きて辺りを見渡すと、さっきの人面グモが居た。こっちを見て笑ってる。
しばらくこっちを見ていると、こっちを無視して勝手にその辺を歩き始める。
自分は怖くなって、早く小屋から出ようとして荷物をまとめる。
友人が「お前どうしたんだよ?」と聞いてくるが、無視。
小屋から急いで出ると、友人が「お前どうしたんだよ?」と何回も聞きながら、狂った顔で襲って来る。
自分は必死に逃げる。意識が薄れる。
ここで目が覚める。気が付くと自分の部屋のベットの上に居る。
どうやら全部夢だったらしい。
目覚し時計が鳴り、ちょっとビックリ。目覚ましを止める。時間を見て、慌てて出かける準備を始める。
洗面所に顔を洗いに行き、顔を洗い終わり、タオルで顔を拭く。
ふと目の前の鏡を見ると、さっきの金色の化け物が自分の後ろに突っ立ってるのが写っている!!
ビックリして振り返ると、目の前に金色の化け物の顔!
自分「ぎゃああああああああああああああああ!!!」
終わり
自作小説第3部「Terminate」(全3部)
2006年7月28日 自作小説
話し合いの場にはどちらの領土でもない場所という事で復活したトレイリアが選ばれた。その話し合いの場には、各地の主な代表者たちである、ケルド大将軍、ムルタニ、ローズコット、アトランティスの王、シヴィエルンなどが参加した。他にも、テフェリー、フレイアリーズ、カローナ、セラなどのこの戦争に興味を示した数名のプレインズウォーカーも参加した。(1)
話し合いは数ヶ月に渡って行われ、その間に出た有望な意見については全世界の国民に投票を行ったりなどのことをしていた。この間もちろん世界には久しぶりの平和な時間が流れていた。そして長い長い話し合いが終わったが、結局これといった結論は出なかった。かといって戦争に戻ってもまた前と同じ繰り返しになる事は皆が認識していたので、最終的に「概念学」という学問を設置し、この学問の中で物事を根本的に徹底的に理解する方法を探し、それを使って対立問題を解決しよう、という事で国民投票が行われ、可決された。ちなみに「概念学」とは、生き物同士の争いごとを解決することを目的として物事を論理的、概念的に処理していく事を目標としたため、「哲学」とは若干異なる分野であることから、こう名付けられた。「仮にこの世のすべての争い事をとりやめる事が出来たなら、世界の流れは間違いなく円滑になる」という点では地上側もアトランティス側も意見が一致したため、ここを徹底的に分析し尽くしていくのは両者にとって全く違和感のない結論であった。争い事が収まった後にまだ物事の分析を続けるかそこでやめるかでは相変わらず対立していたのだが。(2)
そして数年の月日が流れ、概念学もそこそこ発達し、ウィザードなどの学校で「魔法術」「魔法史」「数学」「国語」等と並んで「概念学」も必須科目として取り入れられるようになった。その甲斐あって、世界中の事件らしい事件は目に見えて減ってきていた。この辺りでアトランティスと地上の「一時休戦」となっていた状態が完全に「終戦」へと移り変わった。この戦争は後に「ドミナリアの思想戦争」としてドミニア中で語り継がれる事となった。そして発達した概念学は様々な問題を解決する有効な方法として、主にプレインズウォーカー達を通してドミナリアのみならず他の様々な世界にも広まっていった。(3)
そしてその頃、ドミナリアの思想戦争によって失われた多くの命が世界中で悔やまれるようになってきていた。が、シヴィエルンがトレイリアにイルシュがやってきた際に「マーフォーク達があまりにもこの世の真理について考え尽くしていたため、ドミナリアの世界全体が深層意識の中でその影響を受け、似たような考え方を持っていたベナリア帝国が復活してしまった」と言っていた事を思い出し、世界中の民で「思想戦争によって失われた命よ、ドミナリアの世界に戻れ」と願えばそうなるのではないかと思いつき、これを世界中に提案した。そして世界中がこの提案通りにしばらくの期間それを望んでいると、シヴィエルンの提案通り、ドミナリアの思想戦争によって失われたすべての命が見事に復活したのである。この事実に世界中が喜びの声を上げたと同時に、「ドミナリアの思想戦争」は彼等の世界にとって完全に汚点ではなくなった。むしろドミナリアの思想戦争は世界中が成長するための過程となったのだ。(4)
そしてその後長い期間ドミナリアでは大体どこも平和な状態が続き、マーフォーク達はそれでも相変わらず物事の分析を続けていたが、戦争を一度経験した後だったためか地上の者達はこの事を脅威となるとは考えなかった。そしてマーフォーク達の間ではドミナリアの思想戦争の名残で「我々は一体何のために存在するのか」というような事を究極に考えていく学問を「概念学」と今でも呼んでいる。(5)
話し合いは数ヶ月に渡って行われ、その間に出た有望な意見については全世界の国民に投票を行ったりなどのことをしていた。この間もちろん世界には久しぶりの平和な時間が流れていた。そして長い長い話し合いが終わったが、結局これといった結論は出なかった。かといって戦争に戻ってもまた前と同じ繰り返しになる事は皆が認識していたので、最終的に「概念学」という学問を設置し、この学問の中で物事を根本的に徹底的に理解する方法を探し、それを使って対立問題を解決しよう、という事で国民投票が行われ、可決された。ちなみに「概念学」とは、生き物同士の争いごとを解決することを目的として物事を論理的、概念的に処理していく事を目標としたため、「哲学」とは若干異なる分野であることから、こう名付けられた。「仮にこの世のすべての争い事をとりやめる事が出来たなら、世界の流れは間違いなく円滑になる」という点では地上側もアトランティス側も意見が一致したため、ここを徹底的に分析し尽くしていくのは両者にとって全く違和感のない結論であった。争い事が収まった後にまだ物事の分析を続けるかそこでやめるかでは相変わらず対立していたのだが。(2)
そして数年の月日が流れ、概念学もそこそこ発達し、ウィザードなどの学校で「魔法術」「魔法史」「数学」「国語」等と並んで「概念学」も必須科目として取り入れられるようになった。その甲斐あって、世界中の事件らしい事件は目に見えて減ってきていた。この辺りでアトランティスと地上の「一時休戦」となっていた状態が完全に「終戦」へと移り変わった。この戦争は後に「ドミナリアの思想戦争」としてドミニア中で語り継がれる事となった。そして発達した概念学は様々な問題を解決する有効な方法として、主にプレインズウォーカー達を通してドミナリアのみならず他の様々な世界にも広まっていった。(3)
そしてその頃、ドミナリアの思想戦争によって失われた多くの命が世界中で悔やまれるようになってきていた。が、シヴィエルンがトレイリアにイルシュがやってきた際に「マーフォーク達があまりにもこの世の真理について考え尽くしていたため、ドミナリアの世界全体が深層意識の中でその影響を受け、似たような考え方を持っていたベナリア帝国が復活してしまった」と言っていた事を思い出し、世界中の民で「思想戦争によって失われた命よ、ドミナリアの世界に戻れ」と願えばそうなるのではないかと思いつき、これを世界中に提案した。そして世界中がこの提案通りにしばらくの期間それを望んでいると、シヴィエルンの提案通り、ドミナリアの思想戦争によって失われたすべての命が見事に復活したのである。この事実に世界中が喜びの声を上げたと同時に、「ドミナリアの思想戦争」は彼等の世界にとって完全に汚点ではなくなった。むしろドミナリアの思想戦争は世界中が成長するための過程となったのだ。(4)
そしてその後長い期間ドミナリアでは大体どこも平和な状態が続き、マーフォーク達はそれでも相変わらず物事の分析を続けていたが、戦争を一度経験した後だったためか地上の者達はこの事を脅威となるとは考えなかった。そしてマーフォーク達の間ではドミナリアの思想戦争の名残で「我々は一体何のために存在するのか」というような事を究極に考えていく学問を「概念学」と今でも呼んでいる。(5)
自作小説第2部「Truth」(全3部)
2006年7月26日 自作小説
「Truth」(全5話)
戦争が始まった。地上の戦い方をベナリア帝国で少し学んだマーフォーク達は、その戦闘センスからすぐに地上での戦い方を身に付けた。元々の戦闘能力はマーフォーク達の方がベナリア帝国の人間達よりも勝っていたため、マーフォークが侵略に、ベナリア帝国はそのサポートにと回る事になった。もちろんベナリア帝国で手の空いた者は戦いにも参加した。(1)
しばらくは均等な戦いが続いていたが、ベナリア帝国の研究者達が火と氷の剣と光と影の剣を改良した「森と海の剣」「熱と死の剣」「幻惑と希望の剣」「暴走と凶暴の剣」の開発に成功すると、一気に形勢はアトランティス側に傾いた。が、ここでそれまで戦争を傍観していたドラゴン達が一気にシヴから飛び出し、地上軍側についた。彼等はアトランティス側と地上軍側のどちらが正しいのかを決めかねていたので、このタイミングで戦争に参加することとなった。ドラゴン達も地上軍側の考えに共感できると判断したらしい。何はともあれ、これでどっちが優勢かは分からなくなった。(2)
しばらく戦争が続いていると、千里眼のようなもので世界中を見張っていたマーフォークのシヴィエルンがある異変に気付いた。何と、バリンによってファイレクシア軍もろとも消し去られたはずのトレイリアが復活していたのだ。この事が何故か深く気にかかったアトランティスの王は、マーフォークの使いを数十名、トレイリアに送った。この使いが数名ではなく数十名なのは海蛇と激しい潮流を考慮しての数だったのだが、そこに海蛇はおらず、潮流もそこそこあったものの全く普通に泳げる程度のものしかなかった。そして、マーフォークの使い達はほとんどが戦争に戻り、残った数名が様子を調べるためトレイリアに上陸した。(3)
トレイリアに上陸すると、そこには特に何も変わった様子は無いように思われた。が、一瞬眩しい光が放たれたかと思うと、1体の天使が突如出現した。そして、「イルシュ」と名乗るその天使が、ベナリア帝国が復活した理由を話してくれた。その天使によると、マーフォーク達があまりにもこの世の真理について考え尽くしていたため、ドミナリアの世界全体が深層意識の中でその影響を受け、似たような考え方を持っていたベナリア帝国が復活してしまった、という事だった。ちなみにトレイリアが復活したのはプレインズウォーカーを越えた究極の存在である「オア」の意思だという。イルシュはそれだけ説明すると、また一瞬眩しい光を放って消えた。その後そこには復活した少し寂しげな雰囲気を醸し出し始めていたトレイリアだけが残った。(4)
戦争も中盤に差し掛かり始めていた頃、地上軍、アトランティス軍は共にある事に気付き始めていた。それは「これ以上この戦争を続けても意味が無いのではないか?」という認識だった。そう、両軍があまりにも均衡のとれた全く互角の戦いを繰り広げていたため、両軍の兵の数がただただ減っていくだけで、領土も奪われては取り返し、奪われては取り返しを繰り返していて埒があかなかった。この事態を重くみたアトランティスの王は地上軍側に「戦争は一時休戦とし、一度じっくり話し合わないか」と問いかけた。地上軍側は最初は断固戦う姿勢を貫いていたものの、戦争で勝てる目処が全く立たないため、段々アトランティスの王と同意見となっていった。そして地上軍とアトランティス軍は一時的に休戦することを約束した。(5)
(「Terminate」へ続く)
戦争が始まった。地上の戦い方をベナリア帝国で少し学んだマーフォーク達は、その戦闘センスからすぐに地上での戦い方を身に付けた。元々の戦闘能力はマーフォーク達の方がベナリア帝国の人間達よりも勝っていたため、マーフォークが侵略に、ベナリア帝国はそのサポートにと回る事になった。もちろんベナリア帝国で手の空いた者は戦いにも参加した。(1)
しばらくは均等な戦いが続いていたが、ベナリア帝国の研究者達が火と氷の剣と光と影の剣を改良した「森と海の剣」「熱と死の剣」「幻惑と希望の剣」「暴走と凶暴の剣」の開発に成功すると、一気に形勢はアトランティス側に傾いた。が、ここでそれまで戦争を傍観していたドラゴン達が一気にシヴから飛び出し、地上軍側についた。彼等はアトランティス側と地上軍側のどちらが正しいのかを決めかねていたので、このタイミングで戦争に参加することとなった。ドラゴン達も地上軍側の考えに共感できると判断したらしい。何はともあれ、これでどっちが優勢かは分からなくなった。(2)
しばらく戦争が続いていると、千里眼のようなもので世界中を見張っていたマーフォークのシヴィエルンがある異変に気付いた。何と、バリンによってファイレクシア軍もろとも消し去られたはずのトレイリアが復活していたのだ。この事が何故か深く気にかかったアトランティスの王は、マーフォークの使いを数十名、トレイリアに送った。この使いが数名ではなく数十名なのは海蛇と激しい潮流を考慮しての数だったのだが、そこに海蛇はおらず、潮流もそこそこあったものの全く普通に泳げる程度のものしかなかった。そして、マーフォークの使い達はほとんどが戦争に戻り、残った数名が様子を調べるためトレイリアに上陸した。(3)
トレイリアに上陸すると、そこには特に何も変わった様子は無いように思われた。が、一瞬眩しい光が放たれたかと思うと、1体の天使が突如出現した。そして、「イルシュ」と名乗るその天使が、ベナリア帝国が復活した理由を話してくれた。その天使によると、マーフォーク達があまりにもこの世の真理について考え尽くしていたため、ドミナリアの世界全体が深層意識の中でその影響を受け、似たような考え方を持っていたベナリア帝国が復活してしまった、という事だった。ちなみにトレイリアが復活したのはプレインズウォーカーを越えた究極の存在である「オア」の意思だという。イルシュはそれだけ説明すると、また一瞬眩しい光を放って消えた。その後そこには復活した少し寂しげな雰囲気を醸し出し始めていたトレイリアだけが残った。(4)
戦争も中盤に差し掛かり始めていた頃、地上軍、アトランティス軍は共にある事に気付き始めていた。それは「これ以上この戦争を続けても意味が無いのではないか?」という認識だった。そう、両軍があまりにも均衡のとれた全く互角の戦いを繰り広げていたため、両軍の兵の数がただただ減っていくだけで、領土も奪われては取り返し、奪われては取り返しを繰り返していて埒があかなかった。この事態を重くみたアトランティスの王は地上軍側に「戦争は一時休戦とし、一度じっくり話し合わないか」と問いかけた。地上軍側は最初は断固戦う姿勢を貫いていたものの、戦争で勝てる目処が全く立たないため、段々アトランティスの王と同意見となっていった。そして地上軍とアトランティス軍は一時的に休戦することを約束した。(5)
(「Terminate」へ続く)
自作小説第1部「Sea or Land」(全3部)
2006年7月24日 自作小説
エキスパンション名「Sea or Land」「Truth」「Terminate」
ドミナリアがマーフォーク&ベナリア帝国VSそれ以外に分かれての巨大戦争がテーマ。
ベナリアはファイレクシア侵略軍に滅ぼされた事になっているが、その後何らかの理由で復興した。(その詳細はシーランドブロック第2エキスパンション「Truth」で語られる)
※MTGの事をよく知らない方のために補足説明
「ドミナリア」
http://mtgwiki.com/
ここで左上のところに「ドミナリア」と入れて検索すれば、3つ目に「ドミナリア/Dominaria」という項目があるので、そこをクリックすれば説明が出てきます。
「Sea or Land」
マーフォーク達はしばらくの間、海の中に閉じこもって「この世で一番正しいものは何か」「一体我等は何のために存在するのか」といった哲学的な事象を国中で考えていた。最も、これは彼等の国を統治しているアトランティスの王が「哲学をもっと発達させよ」と発令したような事があった訳では無く、彼等1人1人が自らの意思で興味を持って考えていた。(1)
ある日、マーフォーク族であるイシアールとガリアという名の者が非常に激しい喧嘩を始めた。その喧嘩の発端となった出来事は彼等の血族の歴史に関する事で、イシアールの代々先祖の家系は皆あまり頭がいいとは言えない者達ばかりだった。しかしイシアールは将来学者になりたいという夢を持っており、「頭の良し悪しに遺伝など関係あるはずが無い」という持論を彼は彼自身の中に確立させていた。そしてイシアールが勉強していると、ガリアがそこへやって来て「お前が学者に等なれるはずが無い」と彼を罵った。これが喧嘩の発端だった。(2)
イシアールは昔からよく熱心に勉強していたのだが、確かにその割にはあまり頭がいい方だとは言えなかった。いやそれどころか、どちらかと言うと平均よりも少し劣るぐらいの成績だった。しかし彼は周りの冷ややかな目線に耐えながら、ずっと勉学に励んできた。何がそうまでして彼を駆り立てたのかは分からないが、そんな周りの冷ややかな目線に耐え忍んできたイライラがガリアの一言で爆発したのだ。
そこへやってきたのが、アトランティスの王だった。彼は皆にこう哲学的に問い掛けた。(3)
「もしもこの世で1番正しいものに気付けたとしたらば、この2人の喧嘩にもこの2人それぞれが納得のいく答えが出せるのではないか?皆そうは思わないか?我が国にはここしばらく目立ったトラブルは見当たらなかったが、ここでこの2人が喧嘩したのを我々の哲学に答えを出す1つのチャンスだと考えようではないか。皆でこの2人が100%納得のいく答えを考えてみようではないか。そしてこやつ等の喧嘩が皆の思考によって納まったなら、それは哲学を確立させる上での大きなヒントとなるはずだ。そうだろう?」(4)
王のこの意見に反対するものはあまりおらず、皆でそれからしばらくの間この2人を親友にしてしまおうというぐらいの勢いで2人が理解し合う方法を色んな視点から考え始めた。ある者が「とりあえず2人をどこかの仲のいいグループに入れて遊んでみたらどうだろう?」と言えば、別のある者は「いやそれでは根本的な解決にはなっていないだろう。」と言い、また別のある者は「『根本』とは何処にあるのだろう、何を拠点に考えるべきなのだろう」などと言い、他にも「いやとりあえず喧嘩を納めれば、それでいいのではないのか?打ち解けるとかどうとかでは無く」「それはそうだが、仲が良くなるに越した事は無いだろう?」「結局、究極は感情の発端など心理学的な分野から分析していけばいいのではないのか?」…といった色んな意見が飛び交った。そしてそれはしばらくの間白熱して続いた。(5)
そしてとうとう答えらしきものが出た。それは「確かにイシアールの血は代々頭が良くない。遺伝学というものもこの世にあるぐらいだから遺伝が全く関係ないとは言い切れない。ただ、深く関係しているのかというとそうでもない。結局はイシアールの努力、意識次第で何とかなるものだ。そしてガリアの一言については、ガリアはあまり悪気があって罵った訳では無く、イシアールの周りの者は前からイシアールをからかって遊んでいた。ガリアもその流れに少し乗っただけだ。」というものだった。さすが国中で総力を上げて考えただけあって、中々そう簡単には反論の余地が見当たらないものとなっている。これをイシアールとガリアに話すと、2人はたかが自分達の喧嘩に国中が総力を上げて考えてくれたという事実に感謝すると共に、何だか申し訳ないような気持ちになり、この意見もそれなりに納得がいくものであったので、2人はお互いに謝り、何とか事無きを得た。この後も何か他の問題が起こると国中で考え、行動していった。そしてそうこうする内に彼等の団結力は凄まじいものになっていった。(6)
そしてこんなペースで哲学を発達させていたものだから、しばらく年月が経った頃には、マーフォーク達の精神年齢は結構えらいことになっていた。そしてマーフォーク達が次第に海の外の世界も知りたいと思うようになってきていた頃、地上からの使いがマーフォーク達のところへやってきた。その使いの話を要約すると、次のようなものだった。
「お前達は団結力がありすぎる。哲学だか何だか知らないが、そんなに団結されては迷惑だ。早い話、我等の脅威となりつつあるし、お前達は最近地上の世界にも興味を持ってきていると言うじゃないか。大体、そんな哲学的な事をそこまで考えてどうするつもりだ。この世は分からない事で溢れているからこそ、色んなドラマや色んな感動が生まれ、我等生き物はそこに存在意義を見出すのだ。即刻、この国で哲学を発達させる事を止めて頂きたい。この我等地上の警告を無視するならば、我等はお前達の国に総攻撃を仕掛けるつもりだ。我等の大きな脅威とならぬ内にな」(7)
マーフォーク達はこの意見には大反対だった。「この世が分からない事で溢れていたら、分からない事を理解していき、真実を探し求めていく事に我等生き物は生涯を費やすべきだ。そしてその結果全ての物事を理解できたとき、全ての生き物はそこに存在意義を見出せる」というのが彼等マーフォークの考えだった。そして両者、地上と海中の対立はこの後も深まるばかりで、とうとう戦争が起こる事になってしまった。この時は、ドミナリア史上に永遠に残る大戦争になる事はまだ誰にも予測できなかった。(8)
ドミナリア中の海の中にいるマーフォークを全て集めれば恐らく兵の数では地上と同じくらいになるかもしれなかったが、やはり戦争の舞台はどうしても地上が主となってしまうので、地上の世界をほとんど知らない彼等にとっては不安で不安でしょうがなかった。そして戦争が始まったものの、やはり彼等は押され気味だった。そんなとき、マーフォーク達に吉報が入って来た。何と、地上の一部でマーフォーク達と同じ考えを持っている大国があるというのだ。それは一度ファイレクシア侵略軍によって滅ぼされたはずのベナリア帝国だという。(9)
アトランティスの王は早速協定を結ぶためにベナリア帝国に自ら出向いた。ベナリア帝国が元あった場所に行ってみると、確かにそこには紛れも無く大きな国が存在していた。そしてアトランティスの王が王の座に到着したとき、そこに居たのはその時期ベナリア帝国を統治していたクロガーだった。彼等2人はすぐに意気投合し、協定を結ぶことを即決した。「ベナリア帝国は1度滅んだはずでは?」とアトランティスの王がクロガーに問うと、「確かに我等は一度滅んだ、だが復活した理由は私達もよく分からない」という答えが返ってきた。
ベナリア帝国が地上の民であるにも関わらずマーフォーク側に付いたことはあっという間にドミナリア中に広まり、これをきっかけにほかの地上の民はベナリア帝国を嫌うようになる。もちろん彼等のほとんどが最初にマーフォーク達のところへ出向いた地上からの使者と概ね意見が一致していた事も大きな原因であったが。
何にせよ、ここで
マーフォーク、ベナリア帝国
VS
ベナリア帝国以外のドメイン大陸群の他の国、テレジア大陸、サーペイディア大陸、コロンドール大陸、ジャムーラ、シヴ、オタリア大陸
という構図が完成する事になる。(10)
(「Truth」へ続く)
ドミナリアがマーフォーク&ベナリア帝国VSそれ以外に分かれての巨大戦争がテーマ。
ベナリアはファイレクシア侵略軍に滅ぼされた事になっているが、その後何らかの理由で復興した。(その詳細はシーランドブロック第2エキスパンション「Truth」で語られる)
※MTGの事をよく知らない方のために補足説明
「ドミナリア」
http://mtgwiki.com/
ここで左上のところに「ドミナリア」と入れて検索すれば、3つ目に「ドミナリア/Dominaria」という項目があるので、そこをクリックすれば説明が出てきます。
「Sea or Land」
マーフォーク達はしばらくの間、海の中に閉じこもって「この世で一番正しいものは何か」「一体我等は何のために存在するのか」といった哲学的な事象を国中で考えていた。最も、これは彼等の国を統治しているアトランティスの王が「哲学をもっと発達させよ」と発令したような事があった訳では無く、彼等1人1人が自らの意思で興味を持って考えていた。(1)
ある日、マーフォーク族であるイシアールとガリアという名の者が非常に激しい喧嘩を始めた。その喧嘩の発端となった出来事は彼等の血族の歴史に関する事で、イシアールの代々先祖の家系は皆あまり頭がいいとは言えない者達ばかりだった。しかしイシアールは将来学者になりたいという夢を持っており、「頭の良し悪しに遺伝など関係あるはずが無い」という持論を彼は彼自身の中に確立させていた。そしてイシアールが勉強していると、ガリアがそこへやって来て「お前が学者に等なれるはずが無い」と彼を罵った。これが喧嘩の発端だった。(2)
イシアールは昔からよく熱心に勉強していたのだが、確かにその割にはあまり頭がいい方だとは言えなかった。いやそれどころか、どちらかと言うと平均よりも少し劣るぐらいの成績だった。しかし彼は周りの冷ややかな目線に耐えながら、ずっと勉学に励んできた。何がそうまでして彼を駆り立てたのかは分からないが、そんな周りの冷ややかな目線に耐え忍んできたイライラがガリアの一言で爆発したのだ。
そこへやってきたのが、アトランティスの王だった。彼は皆にこう哲学的に問い掛けた。(3)
「もしもこの世で1番正しいものに気付けたとしたらば、この2人の喧嘩にもこの2人それぞれが納得のいく答えが出せるのではないか?皆そうは思わないか?我が国にはここしばらく目立ったトラブルは見当たらなかったが、ここでこの2人が喧嘩したのを我々の哲学に答えを出す1つのチャンスだと考えようではないか。皆でこの2人が100%納得のいく答えを考えてみようではないか。そしてこやつ等の喧嘩が皆の思考によって納まったなら、それは哲学を確立させる上での大きなヒントとなるはずだ。そうだろう?」(4)
王のこの意見に反対するものはあまりおらず、皆でそれからしばらくの間この2人を親友にしてしまおうというぐらいの勢いで2人が理解し合う方法を色んな視点から考え始めた。ある者が「とりあえず2人をどこかの仲のいいグループに入れて遊んでみたらどうだろう?」と言えば、別のある者は「いやそれでは根本的な解決にはなっていないだろう。」と言い、また別のある者は「『根本』とは何処にあるのだろう、何を拠点に考えるべきなのだろう」などと言い、他にも「いやとりあえず喧嘩を納めれば、それでいいのではないのか?打ち解けるとかどうとかでは無く」「それはそうだが、仲が良くなるに越した事は無いだろう?」「結局、究極は感情の発端など心理学的な分野から分析していけばいいのではないのか?」…といった色んな意見が飛び交った。そしてそれはしばらくの間白熱して続いた。(5)
そしてとうとう答えらしきものが出た。それは「確かにイシアールの血は代々頭が良くない。遺伝学というものもこの世にあるぐらいだから遺伝が全く関係ないとは言い切れない。ただ、深く関係しているのかというとそうでもない。結局はイシアールの努力、意識次第で何とかなるものだ。そしてガリアの一言については、ガリアはあまり悪気があって罵った訳では無く、イシアールの周りの者は前からイシアールをからかって遊んでいた。ガリアもその流れに少し乗っただけだ。」というものだった。さすが国中で総力を上げて考えただけあって、中々そう簡単には反論の余地が見当たらないものとなっている。これをイシアールとガリアに話すと、2人はたかが自分達の喧嘩に国中が総力を上げて考えてくれたという事実に感謝すると共に、何だか申し訳ないような気持ちになり、この意見もそれなりに納得がいくものであったので、2人はお互いに謝り、何とか事無きを得た。この後も何か他の問題が起こると国中で考え、行動していった。そしてそうこうする内に彼等の団結力は凄まじいものになっていった。(6)
そしてこんなペースで哲学を発達させていたものだから、しばらく年月が経った頃には、マーフォーク達の精神年齢は結構えらいことになっていた。そしてマーフォーク達が次第に海の外の世界も知りたいと思うようになってきていた頃、地上からの使いがマーフォーク達のところへやってきた。その使いの話を要約すると、次のようなものだった。
「お前達は団結力がありすぎる。哲学だか何だか知らないが、そんなに団結されては迷惑だ。早い話、我等の脅威となりつつあるし、お前達は最近地上の世界にも興味を持ってきていると言うじゃないか。大体、そんな哲学的な事をそこまで考えてどうするつもりだ。この世は分からない事で溢れているからこそ、色んなドラマや色んな感動が生まれ、我等生き物はそこに存在意義を見出すのだ。即刻、この国で哲学を発達させる事を止めて頂きたい。この我等地上の警告を無視するならば、我等はお前達の国に総攻撃を仕掛けるつもりだ。我等の大きな脅威とならぬ内にな」(7)
マーフォーク達はこの意見には大反対だった。「この世が分からない事で溢れていたら、分からない事を理解していき、真実を探し求めていく事に我等生き物は生涯を費やすべきだ。そしてその結果全ての物事を理解できたとき、全ての生き物はそこに存在意義を見出せる」というのが彼等マーフォークの考えだった。そして両者、地上と海中の対立はこの後も深まるばかりで、とうとう戦争が起こる事になってしまった。この時は、ドミナリア史上に永遠に残る大戦争になる事はまだ誰にも予測できなかった。(8)
ドミナリア中の海の中にいるマーフォークを全て集めれば恐らく兵の数では地上と同じくらいになるかもしれなかったが、やはり戦争の舞台はどうしても地上が主となってしまうので、地上の世界をほとんど知らない彼等にとっては不安で不安でしょうがなかった。そして戦争が始まったものの、やはり彼等は押され気味だった。そんなとき、マーフォーク達に吉報が入って来た。何と、地上の一部でマーフォーク達と同じ考えを持っている大国があるというのだ。それは一度ファイレクシア侵略軍によって滅ぼされたはずのベナリア帝国だという。(9)
アトランティスの王は早速協定を結ぶためにベナリア帝国に自ら出向いた。ベナリア帝国が元あった場所に行ってみると、確かにそこには紛れも無く大きな国が存在していた。そしてアトランティスの王が王の座に到着したとき、そこに居たのはその時期ベナリア帝国を統治していたクロガーだった。彼等2人はすぐに意気投合し、協定を結ぶことを即決した。「ベナリア帝国は1度滅んだはずでは?」とアトランティスの王がクロガーに問うと、「確かに我等は一度滅んだ、だが復活した理由は私達もよく分からない」という答えが返ってきた。
ベナリア帝国が地上の民であるにも関わらずマーフォーク側に付いたことはあっという間にドミナリア中に広まり、これをきっかけにほかの地上の民はベナリア帝国を嫌うようになる。もちろん彼等のほとんどが最初にマーフォーク達のところへ出向いた地上からの使者と概ね意見が一致していた事も大きな原因であったが。
何にせよ、ここで
マーフォーク、ベナリア帝国
VS
ベナリア帝国以外のドメイン大陸群の他の国、テレジア大陸、サーペイディア大陸、コロンドール大陸、ジャムーラ、シヴ、オタリア大陸
という構図が完成する事になる。(10)
(「Truth」へ続く)